10月17日、小学校にピアノの音を届けて参りました。
今年の3月に石巻の学校を訪れた時と同様、
「セブンイレブン」の被災地支援プロジェクトの一環として。
今回訪れたのは、福島県いわき市立平第三小学校。
海からは5キロ以上離れたところに位置するこの学校ですが、
実は全校生徒約500人のうち、1割以上が避難者なのだそうです。
このように、震災の被害が比較的少なかった地域には、
多くの方が避難してきています。
しかし、避難してきた人達は、厳しい環境に置かれていると聞きます。
それは、支援の手が、どうしても世間の目が集まる、
津波などで跡形もないような沿岸地域に集中するからです。
特に福島県は、立ち入り禁止区域の問題もあり、
そのようなケースを多く抱えていると聞きます。
セブンイレブンは、独自のネットワークにより、そういった避難者が
集まる地域を調査し、積極的に植樹活動を展開しているそうです。
このような経緯で伺うことが決まった学校ですが、
福島県で「スマイルピアノ500」として活動するのは、
2011年6月の南相馬市以来の2回目です。
迎えた当日、学校に到着すると、すれ違う生徒さんみんなが、
元気に大きな声で「おはようございます!」と挨拶してくれました。
とても社交的なのは、日頃から、避難者含め訪問者を歓迎するという心が、
自然と養われているからかもしれません。
大きな拍手に迎えられて始まったコンサートも、演奏中に自然と手拍子がおこったり、
曲にあわせて合唱が始まったりと、とにかくみんな元気で明るく、そして自由なのです。
厳しい環境にも負けず、たくましく生きているのです。
一緒に参加してくれた岡本真夜さんや森口博子さんも、
その姿に心を打たれたそうです。
ふと見上げると、会場となった体育館には、校訓である「負けじ魂」の文字が。
生徒達の笑顔が、美しく輝いて見えました。
(※コンサートの内容については、 コラム「いわき市での学校コンサート、そして友情」もご参照下さい。)
http://www.nishimura-yukie.com/column/1195/