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ピアノとピアノの音を被災地に。「Smile Piano 500」

活動の報告

2012.10.17

音を届けに 〜福島県いわき市〜

10月17日、小学校にピアノの音を届けて参りました。
今年の3月に石巻の学校を訪れた時と同様、
「セブンイレブン」の被災地支援プロジェクトの一環として。

 

今回訪れたのは、福島県いわき市立平第三小学校。
海からは5キロ以上離れたところに位置するこの学校ですが、
実は全校生徒約500人のうち、1割以上が避難者なのだそうです。
このように、震災の被害が比較的少なかった地域には、
多くの方が避難してきています。
しかし、避難してきた人達は、厳しい環境に置かれていると聞きます。
それは、支援の手が、どうしても世間の目が集まる、
津波などで跡形もないような沿岸地域に集中するからです。
特に福島県は、立ち入り禁止区域の問題もあり、
そのようなケースを多く抱えていると聞きます。
セブンイレブンは、独自のネットワークにより、そういった避難者が
集まる地域を調査し、積極的に植樹活動を展開しているそうです。
このような経緯で伺うことが決まった学校ですが、
福島県で「スマイルピアノ500」として活動するのは、
2011年6月の南相馬市以来の2回目です。
迎えた当日、学校に到着すると、すれ違う生徒さんみんなが、
元気に大きな声で「おはようございます!」と挨拶してくれました。
とても社交的なのは、日頃から、避難者含め訪問者を歓迎するという心が、

自然と養われているからかもしれません。

大きな拍手に迎えられて始まったコンサートも、演奏中に自然と手拍子がおこったり、
曲にあわせて合唱が始まったりと、とにかくみんな元気で明るく、そして自由なのです。
厳しい環境にも負けず、たくましく生きているのです。
一緒に参加してくれた岡本真夜さんや森口博子さんも、
その姿に心を打たれたそうです。
ふと見上げると、会場となった体育館には、校訓である「負けじ魂」の文字が。
生徒達の笑顔が、美しく輝いて見えました。


(※コンサートの内容については、 コラム「いわき市での学校コンサート、そして友情」もご参照下さい。)
http://www.nishimura-yukie.com/column/1195/