先日、ピアノ工房で取材を受けました。
お邪魔したのはピアノ調律師、名取孝浩さんの工房のナトリピアノ社。
名取さんにはコンサートの調律、
また、東日本大震災で失われたピアノを届ける活動、
「スマイルピアノ500」でも、お世話になっています。
ピアノを届けるときは、まずピアノを譲ってくださる方のお宅に伺い、
工房に持ち帰りメンテナンスと調律、
時には休むことなく、福島や宮城、岩手までトラックで運びます。
日によっては1日で3軒のお宅に届け、納品し、そのまま工房に帰られることも。
大変なハードワークで一緒にいると心配になりますが、名取さんはいつも笑顔。
「ぼくは、東北の仲間の調律師が職を失ったのを知って、いたたまれない気持ちになった。
だから、ピアノを届けることは西村さんのためだけじゃなくて仲間のためでもあるんです」
そんな名取さんの工房には、ショパンが弾いていた時代のピアノや、
120年前のスタンウェイなど、貴重なピアノがたくさんあります。
それらのピアノを、名取さんはほぼ毎日弾くそう。
「誰も住んでいない家が朽ちてしまうのと同じで、ピアノも人が触れることが大切。
飾ってあるだけではダメなんだよね」
あたたかく情熱的な名取さんに力をいただき、これまで41台のピアノをお届けすることができました。
冬の時期は、雪道をトラックで走るのは危ないのでお届け活動もお休み。
3月から再開します。
名取さん、これからも末永くよろしくお願いします。
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ピアノが届くのを楽しみにしてくださっている皆さん、もう少し待ってくださいね。